Rp.シリーズ第9回目です。
このシリーズは日常業務の中で遭遇した処方内容を症例提示ささていただき、
後程私見を述べさせていただくスタイルで投稿しています。
前回Do.で継続処方の患者さん【症例提示編】
今回は高血圧症、高脂血症、慢性腎不全、非弁膜症性心房細動の既往を持ち
前回Do.で継続処方がなされた患者さんの症例です。
患者背景
89歳 男性 Ht.157cm Bw.53kg
病名:高血圧症、高脂血症、慢性腎不全、非弁膜症性心房細動
病歴
60代の頃より高血圧症、高脂血症を指摘され、かかりつけ内科クリニックにて治療中。
70代の頃より慢性腎不全の指摘もされたが、既存処方があることと
年齢的なものもあることを考慮し、ロサルタンKの継続服用で経過観察中であった。
6年前に循環器科にて非弁膜症性心房細動を指摘されエリキュースの処方を受ける。
後に、投薬はかかりつけ内科から継続処方となり、下記処方が継続中。
(血圧や検査値などにより多少の投与量増減はあった模様)
本日も定期受診にて前回Do.処方となった状態。
Rp.1
アムロジピン錠5mg 1 錠
ロサルタンK錠50mg 1 錠
ロスバスタチン錠2.5mg 1 錠
1日1回 朝食後
Rp.2
エリキュース錠2.5mg 2 錠
1日2回 朝・夕食後
以上全60日分(前回も60日分、今回もDo.処方)
投薬時に以下の点を確認
Dr.からは「このまま飲み忘れないように薬を続けてくださいね。」と言われたとの事。
動悸や息切れ、めまい・ふらつきや出血傾向は認めず、歯科を含め他科受診予定なし。
飲み忘れも数回程度との事。
家庭血圧(血圧手帳にて確認)
110~130台/60台 脈拍50~60台
検査値(患者持参の検査結果より一部抜粋)
前回
HDL-C 62 (mg/dl)
TG 105 (mg/dl)
LDL-C 80 (mg/dl)
CRE 2.42mg/dl
eGFR 20.3ml/min/1.73㎡
今回
HDL-C 64 (mg/dl)
TG 102 (mg/dl)
LDL-C 84 (mg/dl)
CRE 2.62mg/dl
eGFR 18.7ml/min/1.73㎡
このような処方が患者さんになされました。
この処方を手にした皆さんはどのような調剤~薬剤交付までの流れをとりますか?
ぜひご高察をお聞かせください!
(著者の私見は概ね一週間後に会員限定ブログで公開予定です)
1件のコメント
Rp.9 Do.で継続処方の患者さん【解答編】 – 薬剤師倫理学会 · 2024年11月10日 09:05
[…] Rp.9 Do.で継続処方の患者さん【症例提示編】 […]
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