Rp.シリーズ第4回目です。
このシリーズは日常業務の中で遭遇した処方内容を症例提示ささていただき、後日私見(会員専用ブログ記事でお読みいただけます)を述べさせていただくスタイルで投稿しています。
溶連菌感染(A群β溶血性連鎖球菌:GAS)による咽頭炎
症例
3歳4ヶ月 男性 身長98.2cm 体重15.1kg アレルギー歴:特記無し
38.5℃の発熱と咽頭痛を訴え近医小児科を受診。
溶連菌迅速診断キットにてA群β溶血性連鎖球菌陽性を確認。
医師から
Rp.1 アモキシシリン水和物細粒 600mg(力価)
1日2回 朝夕食後 10日分
の処方がなされた。
しかしながら、昨今の流通不安定の為、当該薬剤の必要量が確保できない状況。
同系統のクラバモックス、ベンジルペニシリンベンザチン水和物顆粒も同様の状況。
その旨、医師の相談すると
セファレキシン複合顆粒(セファクロル細粒でも可)
600mg(力価)
1日2回 朝夕食後 10日分
へ変更するよう指示がありました。
ところが、そちらも昨今の流通不安定の為、当該薬剤の必要量が確保できない状況でした。
各薬剤のカプセル製剤の在庫は確保可能でしたが
脱カプセルによる調剤は患児が味を嫌い、拒薬するため選択することはかないませんでした。
この際に、推奨される代替薬の用法用量、服用期間等をご提示願います。